
成熟した日本社会の中で、今後どのような人生を送っていけばいいのだろう?



「35歳の教科書」を読んで、成熟社会の生き方を学んでみましょう。
目次
どのような人にお勧めか
- 社会や仕事に漠然とした不安を抱えている人
- 「この先の人生」を真剣に考え始めている30代〜50代のビジネスパーソン
要旨
今までの成長社会から成熟社会に変わってしまった現代では、30代の生き方、考え方も変えて生きていかなければならいことを教えてくれる。成長社会と成熟社会の相違点を理解でき、どのように考えて行動すれば良いか学ぶことができる。
学んだこと・気づき
1. 社会構造と時代の変化
- 成熟社会では「多様」「複雑」「変化が激しい」ことが特徴。
- 「みんな一緒」の時代から「それぞれ一人一人」へ大きくシフト。
- モノによる幸福が崩れ、価値観が個人ごとに異なる時代に。
- 「みんなで幸せになれるモデル」はもはや存在せず、個人が自分で幸福を見出す必要がある。
2. 自立と生き方の選択
- 「正解主義」から「修正主義」へ移行すべき。
- 他人に相談しない覚悟が大事。最初の2秒の直感で決断する。
- 主体的に生きるには、自分で判断し、責任を取ること。
- 自分自身のライフストーリーを語れる人間になることが重要。
3. 働き方とキャリアの変革
- 組織の一員でいることは、外の世界で通用しないリスクもはらむ。
- 「企業人」「起業人」「寄業人」の3タイプがあり、寄業人=新しい働き方。
- フェローのように特化スキルを活かして、自由と裁量を得る働き方が理想。
- 会社員もビジネススクールと捉え、個人ブランドを育てる場とする発想が必要。
4. 時間とエネルギーの配分
- 3000時間のうち1000時間を本業、残り2000時間を戦略的に活用。
- 家族や学び、ネットワーク作りにも時間を割く。
- 忙しさに飲まれるのではなく、使い方を自分で選ぶ。
- 「時間」と「借金(負債)」の管理が今後の人生の鍵。
5. 自己投資とスキル形成
- 1万時間をかけてスキルを磨くことが才能の正体。
- 余計な成功体験を削ぎ落とし、本質の武器に集中すべき。
- 「手数を出したほうが勝ち」の時代。失敗を恐れず行動を重ねる。
- クリティカル・シンキング(複眼思考)は、変化対応の必須スキル。
6. ネットワークとコミュニティ
- 金より「知恵」を借りられるネットワークが資産。
- 名刺・肩書きではなく「素の自分」の魅力が問われる時代。
- 地域社会への参加は、最も安価で効果の高い道場。
- 他者との感動共有、失敗談の共有が信頼を生み、ネットワークを強化。
7. 家族・人間関係・結婚観
- 家族との語らいや共通体験を積む時間が長期的資産となる。
- 結婚生活はベクトル合わせの連続。「正解」よりも「修正」重視。
- 肩書きや役職では子供に響かない。素の自分で評価される。
- 幸せな結婚生活も自己変化と他者尊重の中にある。
8. 教養・文化と学び直し
- 読書や文化活動は、思考と人間性を豊かにする自己投資。
- 地域の対話の場(夏祭り、商店街)こそ意見交換の実践の場。
- 教育にもディベートやロールプレイ、複眼思考が必要。
- 自分の舞台を自分で演出する=人生のプロデューサー意識が重要。
9. 組織と自由のジレンマ
- 管理職になるほど「自由」が失われ「自分の仕事」ができなくなる。
- SSK(総会・接待・会議)に追われ、本質的な仕事を失う構造がある。
- 組織内で自営業者のように生きるには、特化スキルが不可欠。
- 「虚飾(肩書き+権力+予算)」より「実力」を磨くことが優先。
10. 幸福の再定義
- 自分が納得する「納得解」を導く人生観が幸福のカギ。
- メディアや既存の成功モデルに踊らされない独自性が重要。
- 小さな感動を与え合い、日常の輝きを見つけること。
- 自分の幸福は自分で定義し、他人の評価とは切り離すべき。
今後にどう活かすか
これからの成熟社会では、自分が主役であり、自分を見つめ直して、本当に自分がやりたいことを追求していく。
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