いわゆるダークホースと呼ばれる人たちの考え方とはどのようなものだろう?
「Dark Horse」を読んで、個人の時代を生きるためのヒントをもらいましょう。
目次
どのような人にお勧めか
- 従来の標準化の考え方に疑問を抱いてい行きている人。
- 本当の幸福や充足感を手に入れたいと考えている人。
要旨
「個別化」の時代を生き残るための方法について、ダークホースと呼ばれる人達の経験談から学べる本。従来型の「標準化」されたシステムとダークホースの考え方を比較しながら学び、個別化の時代になった現在で何を求めて生きていくかを示してくれる。自分の考え方を納得できる説明で根本的に変えてくれる本。
学んだこと・気づき
・時代は「標準化の時代」から「個別化の時代」に変わってきている。「個別化の時代」では「ダークホース」たちの辿ってきたキャリアこそ「本命」になってくるのである。
・あなたのことについて誰よりも詳しいのは、あなた自身である。「自分を理解すること」こそが、何よりも力を発揮する。
・強みとは学びを通じて構築されるもの、たゆまぬ努力によって得られる能力である。
・今われわれが為すべきことはただひとつ、「選択」である。受動的に受け入れるのではなく、われわれが能動的に選択しなければならない。本物の選択肢を提示されるとき、あなたは自分の人生を本当にコントロールする権利を手にする。
・従来の標準化された仕組みとダークホースの考え方の比較
標準化された考え方 | ダークホース的な考え方 | |
時代 | 従来型の標準化の時代 | これからの個別化の時代 |
考え方 | ・自分の目的地を知り、それに向かって懸命に取り組み、コースから外れるな ・個性的であるのは、問題だ | ・個性が重要 ・自分の「充足感の追求」がなによりも重要 |
充足感の得方 | 成功を目指して努力を重ねれば、いずれ充足感を得る | それぞれの個性を生かして、自分自身にとってかけがえのないことに熱心に取り組むことで充足感を得る。 |
選択 | ・個人の選択を取り上げ、組織の手に渡してしまった ・ビジネス世界での選択肢は「上昇する」か「出て行く」 | ・自分の興味や関心、能力に合わせて環境を選ぶ権利をもっていることに気づく ・本当の自分自身にぴったりと合うものを選んだこと ・情熱を目的に変換するための手段、それが選択 ・自身の中にある「好きなこと」「小さなモチベーション」が、より多く生かされる機会を見つけて選ぶ権利 |
目標 | 生産システムの最大効率化であり、この目標を達成するための最も重要なことは、多様性の排除 | 目標は常に個性から出現する。さらに厳密に言うと、能動的な選択から生まれる |
幸福 充足感 | 幸福は、コースから逸れずに必死に頑張った後に受け取る褒美 | 受動的に手に入れるもの。充足感は、個人の権利でもあり、市民としての義務でもある。 |
モチベーション | 効率性の名のもとに、組織は人のもっていた多様な情熱を完全に潰し、特徴のない単一の「一般的なモチベーション」に変えた | 自分のモチベーションの本質を理解することが、充足感を得るために不可欠である。あなた独自のやる気を発揮することによってのみ、自分の存在意義を実感できる。小さなモチベーションを見つけることが最重要。 |
情熱 | 多次元的で動的なものであり、なおかつ、常に本人の意志で制御されるべきもの。 自分の情熱に従わない。彼らは、自分の小さなモチベーションを理解し生かすことによって、情熱を生み出し、燃え上がらせる。 | |
戦略 | 万人が従うべき戦略をひとつだけ選定している。いわゆる「唯一最善の方法(OneBestWay)」。 | 自分自身の強み(strength)を案内役にして、独学法やトレーニング方法や習得法を探し出す |
目的地 | まず自分の目的地を見定めなければならない。誘導して、「時間」という有毒な概念に従わせようとする。 | 目的地は忘れろ。旅路の果てを見通すのではなく、目の前にあることに集中せよ |
才能 | 特別な人間だけが、才能をもっている。才能は、組織の規定によって、稀である。 | すべての人間が、才能をもっている |
組織 | 組織本位の慣習的なエカントに適した個人だけが才能をもっていると宣言することで能力を余すことなく伸ばし発揮する機会を騙し取っている。 | 個人がそれぞれの潜在能力を余すところなく伸ばすことができるよう手助けすべき。「効率性」ではなく「適応性」が組織に義務づけれる。 |
今後にどう活かすか
従来通りの標準化された仕組みに対し、違和感を感じる部分はあったが、それに変わるものが何かわかっていなかったので、このダークホース的な考え方を自分の人生の中にも取り入れていく。
コメント