人生を幸福に生きていくための指針はあるだろうか?
「シンプルで合理的な人生設計」を読んで幸福に生きていくための指針を学んでみましょう。
どのような人にお勧めか
- 将来に漠然とした不安がある人。
- 幸せな人生を送りたいと考えている人。
要旨
人生の中で幾度となく訪れる選択をどのように決定し、幸福に生きていくためにはどうすればよいか教えてくれる本。我々が選択するであろう保険などの具体的な項目における選択のポイントも記載あり、参考になる。
学んだこと・気づき
・睡眠こそがもっとも効果の高い成功法則。睡眠は記憶・運動スキルの向上やイノベーションにも強く関係している。まさに「最強の自己啓発」。
・選択というのは有限な資源を適切に配分し、トレードオフを解消すること。わたしたちの人生は、ありとあらゆるトレードオフから構成されている。
・対処不可能な問題は「問題」ではなく、状況であり、環境であり、現実。世界を変えることに挑むよりも、現実を所与の(与えられた)条件として受け入れてしまった方がいい。解決できない問題を解決しようとして悩むのは人生の無駄。
・選択をする必要が少なければ少ないほど、人生はよりゆたかになる。資源をより重要な選択に投じることで、社会的・経済的に成功し、人生はよりゆたかになる。
・選択を避けるもっともシンプルな戦略はお金持ちになること。幸福になりたいひとが真っ先に取り組む課題は金融資本を大きくすること。
・完璧な選択を目指すのではなく、適度なリスクをとり、トライ・アンド・エラーで一歩ずつ成功へと近づいていく「サティスファイサー(満足化人間)」の戦略が、幸福な人生を実現できる可能性が高い。
・まったく運動していないひとが軽いエクササイズを始めると大きな効果があり、そこからウォーキングやジョギング、ウェイトトレーニングなどに進むとさらに効果が上がるが、高強度のトレーニングでフルマラソンや筋肉むきむきを目指しても健康効果はほとんど変わらない。
・人生の目的は合理的に生きることではなく、幸福度(効用)を最大化すること。幸福をもたらしてくれる進化的合理性(限界効用の逓減)を前提としたうえで、よりよい選択・行動を考えるべき。
・必要最低限の保険にしか加入しない。保険金に対してもっとも保険料の安いものを選ぶ。保険と資産運用は別にすべき。
・いくら会社の会議に出ても、人的資本の形成にもネットワークづくりにもほとんど役に立たない。フリーエージェント戦略は人的資本を一極集中するもっとも効果的な方法。
・才能は努力の上に成り立っている。才能を獲得し維持するには、とてつもない壁がある。その壁を突き破るためには、人間の限界を超える努力が必要。頂点に立つ人物は他の人より圧倒的にたくさんの努力を重ねている。
・それぞれの環境で「ナンバーワンになれるオンリーワンの場所」を獲得しなければ生き延びることができない。
・唯一生き残ることができるのは、変化できる者。
・大事なのは「若くして成功する」ことではなく、「人生の最後に成功する」こと。
今後にどう活かすか
人生の最後に幸せだったと思えるような人生を送っていきたく、実施できそうな内容から順次実施していきたい。
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